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■ 大命下る
ニイタカヤマノボレ0720 ・・・遂に大命は下った。 かつて数々の冒険家が挑んだという「大ゾイド展」が開催された地・池袋。今、人類がかつて覗いた事のない驚異の世界に挑もうと、イミアク氏を中核とする7名の猛者達がここに集った! 「会場はこのビルヂング内ですな」 「うむ。本国へ打電、ワレ コレヨリ トツニュウセントス ゾイドノ イヤサカヲ ネガフ」 ・・・2003年7月20日ゾイド博。折りしもゾイド誕生20周年イベントであった。
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■ 回廊突進作戦
最初に、ゾイド世界の基本設定を記したボードが展示されている回廊に突入する一行。 「動いちょる!動いちょるもんがおるぞ!」 旅順攻略戦で古賀小隊を発見した伊地知参謀のごとき叫びが響き渡る。 なんと、その水槽では元気に動くゾイド生命体(コア)が我々人類の眼前に晒されていたのである。
うわっ、こんなに動くのか・・。 おい、オレンジ色の怪しい輝きはどうした?などと無謀にもツっこむ輩は、高圧濃硫酸噴射砲の前に露と消えるであろう。そういえばディメトロドンのはトゲトゲしていたが、流石は暗黒大陸産、恐怖の新大物メカということなのだろう。あれ、ライガーも? 「これは、トミーが独自に地球へ持ち込んだコアかのう。装甲巨神で兵器産業に進出する気ですな。」 側らにいたイベントスタッフは、つかはらのシブい考察を聞き逃さなかった。彼は同僚と顔を見合わせ、頭の横で指をクルクルさせる。あれは何かの暗号であろう。
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■ 接敵
そして、奥へ進む我々一行は、遂に実物大の帝国陸軍装輪装甲機獣モルガに遭遇した! 「ハーフトラック級の大きさですな」 大量生産も納得のサイズ設定である。
気になる主砲、四連装20mmガトリングはまさに「単なる筒」であったが、きっと有筒式機関砲に違いない。ルイス機銃のようなものだ。砲身基部の下側にはしっかり弾倉も確認できる。
「背部の排気口、あれでは歩兵の跨乗もムズカシそうでありますな。」 自分一人で勝手に考察していると、徐に紙と鉛筆を取り出すフィーアバイン軍曹殿。なんと!その場でモルガのスケッチを始めたではないか。 流石は軍曹殿、稀に見るツワモノである。
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■ 誤認の斥候兵
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貴重な各種スケッチを無言で凝視した後、いよいよ試作品コーナーへ。 「こ、これはシブい!」 奥に、グラップラーのごとき対戦車自走砲風カブトムシ型小型メカの姿が。 写真に残しておきたかったが、しかし!このコーナーは撮影禁止区域であった。側らでは、見張り役のイベントスタッフが泣く子も黙る憲兵のごとき鋭い眼光を放っている。 嗚呼、本日晴朗なれども、極秘情報の壁高し。 すると、徐に紙と鉛筆を取り出すフィーアバイン軍曹殿。なんと!その場でカブトムシ(仮)のスケッチを始めたではないか。 「スケッチ禁止とは書いてありませんので」 ゾルゲ諜報団もびっくりの気さくな作戦。流石は軍曹殿、稀に見るツワモノである。
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■ 進言
| 続いて我々探検隊は、プロモデラー諸氏による作例コーナーへと突入した。 「隊長!これを御覧ください!」 覗き込んだそのガラスケース内では、実に素晴らしい作品郡が輝きを放っていた。
なんといっても情景王・山田卓司氏による「攻城戦」。ゾイドの世界、Ziの戦場風景といえばこれ。 「欧風の城砦に突撃するゾイド」という構図が昔からお決まりなのである。城壁上には対戦車砲・・・もとい、対機獣砲が設置してあったりするのである。流石情景王は掴み所が良いですな。
すると、我々の前に慌てたイベントスタッフが。まずい、先ほどの一件で機密情報の漏洩がバレたのか?と身構えると、その手にはなにやら部品が。 ・・・どうも、プロモデラーによる作品群から抜け落ちたものらしい。すると、彼らへ近づくフィーアバイン軍曹殿。 「ああ、それあのライガーの尻尾の部品じゃないですか?」 「!!」 見事に言い当てなすった模様。流石は軍曹殿、稀に見るツワモノである。
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■ 新たなる自由を信じて
こうして我々のゾイド博は幕を閉じた。他にも新作アニメ映像の公開や、それこそ新作アニメ映像の公開、そして新作アニメ映像の公開などがあったような気もしたが、それも今や記憶の彼方である。 会場を後にし、いざ宴の席へ向かわんとする我々は今回の作戦で失ったものと、そして新たに得たものの大きさを改めて比べ直し、各々の「ゾイド20周年」に想いを馳せたのである。 そうして池袋の夜は更けていくのであった・・。 大ゾイド博オフ・完 (2003.7.31) -転進- |