自律機關

左...テリヤス工業製の三號自律機關

年の瀬に一億国民を震撼させた"牛蛙事件"。大帝都近郊、照安財閥の企業城下町・照安市にて当時試験販売されていた軽害獣駆除機ウシガエル-テリヤス工業製、四號自立機關搭載機-が突如として暴走、付近の産業道路に飛び出して玉突き事故の大惨事となった。「自律機關」とは演算機を組み合わせた頭脳装置、またはそれを搭載して活動する機材の総称で、一部は事件以前から脆弱性が問題視されており、本事件が後の「自律機關統制法」施行による製造販売規制へと繋がった。同法成立が"長年の技術停滞に更なる拍車をかけた"・・・との声もあり、実際に一部の技術体系は途絶えているという。